2008年10月31日 (金)

そんなゲバラに思いを馳せて

キューバと言えば、葉巻とラム。

国が困窮していた時も

一見嗜好品と思えるこの二つは

社会主義体制の中で支給されたという

国家認めるキューバの必需品です。

その他、ダイキリやそれを愛した

作家ヘミングウェイを思い出す人も

いると思います。

一方、政治的には

もはや「歴史」とも言えるカストロ議長が

やはりキューバの象徴と思いますが、

人気は革命家チェ・ゲバラが

上ではないでしょうか。

そんなチェ・ゲバラをモチーフにした

CHE」というビールがあります。

ラベルには大きく有名な写真が描かれ

ゲバラ好きでなくても注目する

パーソナルサイズのビンビールです。

コロナビールなどと同様に、

ラテン諸国のビールの飲み口は

ドライでさっぱりしたものが多く、

この「CHE」も非常に飲みやすい

飲み口のビールです。

欧州系ビールのような、

ビール独特のコクはあまりありませんが、

その分、暑い中で何本も飲みたくなる

そんな口当たりの良いビールです。

これをキューバ革命時のゲバラやカストロが

飲んでいたわけではないと思いますが、

「革命」という言葉が現実だった時代に

自分の全てをそこにかけた漢に思いを馳せ、

妙に納得してしまう、そんなビールでした。

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2008年10月17日 (金)

Kamikazeに吹かれて

先日はいつも行くバーに行きました。

いつもは食後に行くのですが、

空腹で店に入ったので

珍しくキッシュをオーダーして

食べながらの一杯となりました。

珍しくキッシュを食べるのに、

普段通りのスコッチストレートも

芸がないのでKamikazeをオーダー。

初めてシェークしてもらうバーテンでしたが、

一杯目のカンパリシェークが美味しかったので

少々面倒くさいオーダーにしてみました。

「フレッシュのライムでKamikaze

カクテルグラスに。コアントローはリンスで。」

通常ですと

     カクテル用のライムジュースを使う

     シェーク後はロックグラスに入れロックで

     コアントローは15m入る

という形になりますが、

コアントローが持つ甘さを控えながらも

柑橘系の風味だけを生かすように

シェーカーにコアントローを注いだ後に

わざと捨ててもらうリンスにしてもらい、

フレッシュライムで爽やかさをプラス、

さらに水っぽくならないようにカクテルグラス。

これこそが、その鋭さをも感じる爽快感から

米兵にKamikazeと呼ばれたカクテルの

醍醐味を感じることの出来るオーダーです。

自分で作る時は別ですが、

バーでは久しく飲めてなかった

このスタイルのKamikazeなので

非常に懐かしく、美味しく楽しみました。

キッシュとKamikazeという

明るい組み合わせですので、

Sonny Rollinsの「St.Thomas

などを聴きながらが合うと思います。

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2008年10月10日 (金)

心酔わせるアフロビート

久しぶりにジャズのお話を。

ジャズ・プレイヤーをイメージした時、

サックス、トランペット、ピアノなどの

イメージが思い浮かぶのではないでしょうか。

そして事実、それらの楽器が花形として

ステージなどでも中心となります。

しかし、ピアノのソロステージならともかく、

それら花形だけではステージは完成しません。

ベース、そしてドラムというリズムがあってこその

華やかなジャズのステージとなります。

Paul Chambersというべーシストが好きですが、

今日はベースではなくドラムについて。

ジャズドラムの面白さに入り込んだのは、

村上ポンタ修一さんの‘超’スゴ技を聴いてから。

しかし、ジャズへの造詣が深くなり、

50年代ジャズの世界へと分け入った現在では、

当時のジャズドラマーの味のあるプレイが

心を酔わせてくれます。

ジャズという「芸術」にまで音楽が発展した中で、

非常に高度なテクニックを聴かせてくれる

ポンタさんの演奏は楽しく、圧倒されます。

一方で50年というジャズ自体がその方向性を

模索していた時代のプレイには

大きな穴も目立ちますし、

現在のような一流の器材もありませんでした。

しかし、少ないシンバルや少ないタムでも

キラリと輝くテクニックを見せるドラマーや

音数少なく「味わい」で酔わせるドラマーなど

派手さや技術だけではない

ジャズ本来の面白さが凝縮されています。

Art Blakeyはジャズ・ジャイアントとされますが、

Max RoachPhilly Joe JonesArt Taylor

Mickey RokerJo JonesJimmy Cobbなども

ジャズのエッセンスの詰まった「本物」を

聴かせてくれます。

洗練はされていませんが、黒人特有のビート感は

夜の街に溶け込み、心を酔わせてくれます。

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2008年10月 5日 (日)

温度という品質

最近様々な食に関する分野で

品質管理が問題となっています。

バーに関しても、

飲食に関わる以上例外ではありません。

当然「清潔」というのは最も重要な

キーワードとなりますが、

その中でも今日は「温度」という品質に関して。

バーでカクテルなどを飲む時に、

特殊なホットカクテルでない場合

「冷たさ」というのは非常に重要な要素です。

口に含んだ瞬間のキリッとした口当たり、

喉を通る瞬間の冷たい喉越しは、

カクテルを楽しむ重要なキーワードです。

先日、友人と初めてのバーに入り、

「カンパリをシェークして下さい」

と頼んだのですが、「ロックですね?」との返答。

だったらシェークの意味ないじゃん!

と思いながらも意図を伝えて我慢。

かもし出そうとする雰囲気だけは一流なのですが、

シェークも見るからに振れておらず、

常温のグラスにほぼ常温のカンパリ、

美味しい訳もなく飲んできました。

ならばストレートと思い、

「プリマス・ジンをストレートで」

ジンなどは冷凍庫保存が基本となりますが、

そこはこの店もクリア。

しかし、ストレートを注ぐグラスが常温。

冷たさが重要な色無しハードリカーのストレート、

カウンターの離れた場所で注ぎ、

グラスを直に手で持ってくれば

確実に温度は上がってしまいます。

その後は無難にウィスキーストレートにして、

早々に店を後にしました。

お酒自体の味はどの店も同じです。

そこに「温度」という魔法をかけるのが

バーテンの腕の見せ所なのですから、

「温度」という品質にはこだわってもらいたいです。

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2008年9月29日 (月)

紅茶とバニラ

コーヒー党か紅茶党かで言えば、

コーヒー党なのですが、

アイスクリームにかけて楽しむお酒なら

紅茶の方が好きかもしれません。

紅茶で有名なFauchon

アイスクリームでも有名です。

そしてそんなFauchonから

紅茶のリキュールが発売されています。

アサヒビール「Fauchon Tea Liqueur

というのがそれ。

Fauchonの名前に負けない

芳醇な紅茶の香りが、

ボトルを開けた瞬間から広がります。

非常に奥行きのあるその香りは、

もちろんロックで楽しんでも美味しいのですが、

一方でアイスクリームで有名なブランドですから

アイスクリームにかけて食べるのがベストです。

Fauchonからバニラアイスが出ていますが、

やはり紅茶をかけるにはバニラが一番です。

バニラアイスにたっぷりの

Fauchonの紅茶のリキュールをかければ、

大人のデザートの完成です。

口に入れた瞬間に感じる冷たさの奥から、

紅茶の風味が一気に鼻へと抜け

バニラの甘さと共に

後味のよい冷たさと甘さが

喉を駆け抜けていきます。

お酒に自信があれば、

ちょっとかけすぎた位が

紅茶のリキュールを楽しむ上では

非常に楽しめると思います。

デザートのようなお酒ではなく、

お酒のデザートとして、

ちょっと贅沢な時間を

楽しんでみてください。

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2008年9月19日 (金)

自家製レモンチェロ

最近キリンの

「世界のKitchenからピール漬けハチミツレモン」

を愛飲しています。

暑かった夏に、レモンの酸味とハチミツの甘みは

疲れた体を十分に癒してくれます。

かつてテニス部に所属していた学生時代、

疲れる遠征などで

レモンのハチミツ漬けを食べていた習慣が

こんな形で現れたのかな、と思ったりします。

しかし、学生時代と異なるのは、

お酒が十分に飲めるようになったこと。

そこで、自分で自家製のレモンチェロを作り、

ソーダで割って飲んだりするのも

非常にお洒落な夏の過ごし方だと思います。

LemonCelloはイタリアのリキュールで

ウォッカなどのハードリカーに

レモン、そしてハチミツやシュガーシロップなどの

糖分を加えて味を引き出したものです。

一般にはレモンの果汁まで使うのですが、

ワックスをしていないレモンの皮を剥き、

苦味ある内側の白い部分を丁寧に取ったら、

それをスピリタスに漬け込み、

たっぷりのハチミツと共に1週間程寝かせます。

割合はスピリタス450mlにレモン2個程度。

そうすると、果汁がない分だけ

酸味が強すぎず、爽やかなレモンの風味が生きた

夏向けのレモンチェロが完成します。

ピールとハチミツなので、まさにキリンの商品の

大人バージョンといったものでしょうか。

もとがスピリタスなので、

ストレートで飲むには多少強すぎますので、

自信がある方はロックで、

でも普通はソーダ割りが好まれます。

自宅で簡単に作れるリキュールですし、

手間以上の美味しさに出会えますよ。

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2008年9月11日 (木)

ストレートが一番だけども

バーでゆっくりと飲む

スコッチのストレートが好きです。

甘さだったり、スパイシーさだったり、

スモーキーなフレーバーだったり、

ウィスキーの特徴を最も楽しめるのは

やはりストレートだと思います。

しかし、時として変化球も面白いもの。

とある有名バーの一押しメニューである

「ウィスキーソニック」

専用に作られたサントリーのウィスキー

ソーダ

トニックウォーター

これを等割りで氷の入ったグラスに注ぎ、

レモンピールを加えたシンプルなカクテル。

ストレートでこそ美味しいウィスキーですが、

さすがそれ用に作られたウィスキーだけあり

しっかりとマッチしています。

ウィスキーソーダともまた異なる、

独特の爽やかさを感じられるのは、

やはりトニックウォーターのお陰だと思います。

ウィスキー特有の香りも良い方向で作用し、

爽快感ある飲み口の後で、

うっすらと感じるレモンの風味と共に

心地よい存在感を示すようになっています。

喉を潤す1杯だけのつもりで頼んだのですが、

結局グラスを進めてしまいました。

ストレートを葉巻の煙と共に楽しむ。

それが自分流の夜の楽しみ方ですが、

井の中の蛙にならないように、

いろいろなお酒の楽しみ方を試してみるのも

やはり大切なんだな、と感じた

そんな一杯でした。

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2008年9月 1日 (月)

夏を乗り切る赤い誘惑

夏を乗り切るには、

やはり季節のものを採るのが一番です。

穴子や鱧に寿司屋で舌鼓を打つのも良し、

トウモロコシやカボチャを食べても良し。

そしてこの季節もの、バーでも楽しめます。

夏はビール!

そんな単純な図式ではありません。

スイカを使ったカクテル!

それもありですけど、ここは健康的に

トマトを使って健康的なバータイムを。

トマトのカクテルと言えば

やはりBloody Maryが代表格と言えます。

しかし、缶やビンのトマトジュースを使っても

季節感を感じることは出来ませんので、

フレッシュで赤く丸いトマトを使いたいです。

素材感を楽しむためには、

トマトをミキサーにかけず、摩り下ろします。

そして、氷を入れたグラスに

トマトジュースを注いだら、

加えるのはAbsolutのペッパーウォッカ。

普通のウォッカを加えて、

塩・胡椒・タバスコ・ウスターソースと

独自で味を調えるのもいいですが、

やはりペッパーウォッカを用いた方が

ピリッと感が直線的ではなく、しかも

より効いてる感じがします。

そのため、その他余計な味付けはせず、

フレッシュトマトジュースに

ペッパーウォッカ、そしてレモン、これだけ。

冷えたこのフレッシュ・ブラッディメアリーは、

夏を乗り切る栄養素満点な上に

非常にさっぱりと美味しく楽しめます。

この美味しさに負けて1杯目を一気に飲み干し、

2杯目、3杯目とグイグイ飲みましたが、

ジワジワ、そして確実にウォッカが効いてきますので

気をつけて飲んで下さい。

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2008年8月27日 (水)

小麦香る甘いお酒

ビスコッティと聞いて

なんだか分かる人はお洒落な人だと思います。

日本ではあまり馴染み深い存在ではなく、

多くの場合ビスケットと勘違いされます。

ビスコッティはイタリアのトスカーナ地方の

伝統的な焼き菓子で、

アーモンドの香りが立つビスケットに近い存在。

存在は近いですが、アーモンドの存在と、

ビスケット以上に乾燥している点など、

やはり独自の存在です。

乾燥しているために硬く、

コーヒーなどに浸しながら食べたりするのですが、

このビスコッティのリキュールがあります。

Faretti」というのがそれです。

ビスコッティ自体が日本では珍しいため、

このリキュールに出会うことは

相当こだわりのバーでないと無理だと思います。

ボトルにはビスコッティを職人が石釜で焼き、

それを取り出そうとしている姿が描かれ、

非常にお洒落なボトルとなっています。

そして、キャップを開けた瞬間から香る

焼かれた小麦の香りはまさにビスコッティです。

これほどまでに小麦が香るリキュールを

今まで飲んだことはなく、綺麗な黄金色の液体は、

焼かれた小麦を彷彿とさせます。

非常に香ばしい小麦の香りから、

それらの味が強いかと思えば、

口に含むとまず甘さが広がります。

正直、香りとのギャップに始めはびっくりしますが、

甘いお菓子のリキュールであることを考えると、

納得できます。

多くの場合ストレートよりも、

クリームベースのカクテルや、

デザートなどでの風味付けとして供されるようですが、

ビスコッティ好きなら

一度はストレートも楽しいですよ。

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2008年8月15日 (金)

名門の気品ある香り

ドライ・マティーニを語る人物が

使用するロンドン・ジンについて

何も語らなかったとしたら、

その人物はマティーニを知らない。

十人十色と言われるドライ・マティーニのレシピ、

簡単だからこそ、使用される材料への

こだわりと思い入れが必要となります。

ウォッカ以上に味に違いの出るジンのため、

その味を知っておくのも酒好きのつとめです。

ビフィーター派、タンカレー派、

女性に多いボンベイ派、さらには

ジン本来の味を保つ大陸派など、

様々なジン好きがありますが、

今日はジンの名門「Plymouth」が主役です。

本国英国で最も長い歴史を重ねる名門のジンであり、

その歴史を裏切らない気品ある味わいのジンです。

カクテルでも使用されますが、

このジンの味を最も楽しむ飲み方は

冷凍庫で冷やされたボトルから注ぐストレートです。

一般的なドライ・ジン以上に芳醇な香りが立ち、

口に含んだ瞬間にジン特有の甘さが広がります。

飲み口は滑らかで、冷たさと甘い香りを残して

優しく喉を過ぎ去ります。

アルコール度数の決して低くないジンは、

カクテルのベースとして考えられがちですが、

単体としても、非常に完成された飲み物です。

必要以上にドライに仕上げ、本来の香りを失った

一部のジンでは感じることの出来ない、

ジンが本来持つ奥深さを思い出させてくれる一本です。

マティーニがどんどんドライになっていく、

つまり必要以上に他の材料を足さない傾向になったことが

納得できる、そんなジンがこの「Plymouth」です。

Julie Londonの「Cry me a River」でも聞きながら

一人ゆっくりと飲みたい、そんなジンです。

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«太陽が似合うカクテル